
実際に経験した人の声が聞きたい。
そんなお悩みを解決します。
本記事の構成
- 就活と教育実習の両立は可能か
- 就活と教育実習の両立が大変な理由
- 両立するために準備しておくこと
就活解禁の時期が近づいてきて、教育実習も一緒に控えている方はより一層不安だと思います。
本記事では、あなたが就活と教育実習を両立するために少しでも役立てばいいなと思っています。
僕は大学4年生の時に、就活と教育実習を経験しました。
当時、教員になるか就職するかで長いこと悩んでいて、教職の授業も受け続けていたからです。
教員免許を取得するためには教育実習の参加が不可欠なので、就活をしながら教育実習に臨む決断をしました。
参考ですが、僕は高等学校教諭一種免許状(理科)を取得しました。
この経験から、同じような環境の方に少しでも役立てばと思い本記事を書きました。
ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。それではいきましょう。
目次
就活と教育実習の両立は可能か

就活と教育実習の両立は可能か
結論から言います。可能でした。
そもそも、今回焦点を当てているのは就活が解禁される(とされている)3月1日以降に教育実習を控えた方のためのものです。
また、教員になるという方は本気で採用試験の勉強をしなければいけないので今回の記事はあまり有効ではないと思います。
あくまで、教員免許を取得しつつ就職しようとしている方のための記事になっています。
実際に僕も、始まる前には不安がたくさんあり、あなたのようにネットで「就活 教育実習 両立」などの検索ワードで毎日検索していました。
就活シーズンになると学内の就活ガイダンスや企業説明会が活発になり、それと並行して教育実習の準備が進んでいくので毎日不安になると思います。
ただ、今になってわかりますが、どれも杞憂でした。よく大変だという記事を散見しますが対策をしっかりと行うとどちらもベストなパフォーマンスで乗り越えることができました。
本記事を読み終わった時にはあなたにも絶対にできるので、ぜひ一緒に頑張りましょう。
就活と教育実習の両立が大変な理由

就活と教育実習の両立が大変な理由
なぜ教育実習との両立が大変だとされているのでしょうか。個人的には以下の理由が考えられます。
- 企業の選考開始時期が6月1日からという情報
- 教育実習期間中は他のことに手を回す余裕がない
- 教育実習を受け入れてくださる学校側が基本的に就活を禁止している
1つずつ見ていきましょう。
企業の選考開始時期が6月1日からという情報
6月1日は経団連の新指針による選考活動の開始日、いわゆる「面接解禁日」とされています。
また、さまざまな合同企業説明会や就活イベントの場で各企業の方も口々に「6月1日より採用開始」と言います。
教育実習は基本的に5月末から6月頭あたりの、受け入れる学校側もあまり忙しくない時期に開催されます。
そのため、この2つの時期が重なっていることにより就活が不利になると考えられています。
僕も、「実習中に面接時期が重なってしまったらどうしよう」という不安から、よく企業ブースの方に直接相談したりしてました。
教育実習期間中は他のことに手を回す余裕がない
続いてはこちらです。実習中は本当に忙しいです。
教員としての全業務内容から考えると、2割程度しか任されていないはずなのに1日中仕事しっぱなしです。
土日も、授業プリントの準備や資料の準備、指導案作成があるので基本的には自由時間は少ないです。
僕の場合、IoTの導入として、全授業をパワーポイントを使ったもので行って欲しいと学校側からの依頼があったので、その作成時間でほとんど過ぎ去っていきました。
担当する教科によって費やす時間は変わりますが、基本的には1日の大半は学校のことを考えています。
そのため、よほど優秀な方でない限りは就活に手を回す余裕はないと思います。
教育実習を受け入れてくださる学校側が基本的に就活を禁止している
最後はこちらです。
「教師を目指しているのだから、就活で学校を休んだりするのはありえない。」
「もし就活関係で実習に滞りがあったら、来年からはあなたの大学からは実習を受け入れない」
学校側から何度も言われました。
そもそもわざわざ日程を調整して教育実習を受け入れてくれているのに、就活を理由に欠席はまずいですね。
忙しくない時期としてこの時期に実習をしていると上述しましたが、あえて選考開始時期に設定しているという声もあるほどです。
以上の点から、実習中に就活を並行で行うのは事実上難しいです。
ではどのように対策すればよいのかを次項で見ていきましょう。
両立するために準備しておくこと

両立するために準備しておくこと
ここからは、以上を踏まえてどう対策していくかについて考えていきます。
以下を意識すれば、両立は可能です。
1つずつ見ていきいます。
- 志望する企業を選び、すぐエントリーする
- 事前に学校側に実習形態を聞いておく
- 企業側に説明する際の理由を明確に
志望する企業を選び、すぐエントリーする
実際に3月1日を迎えると、とりあえず知っている企業の資料請求したり説明会に参加したりという方が大半だと思いますが、この段階でエントリーもしてしまいましょう。
基本的にまわりより早く動いたほうがいいので、事前に志望する職種、業界、企業を絞っておくことで解禁後(3月1日)すぐにエントリーできます。
マイナビやリクナビ、四季報などを使って前もってリストアップしておくことをオススメします。
これは経験談ですが6月1日解禁というのは便宜上の宣言で、実際にはもっと早く採用活動は始まります。
実際に僕も今の会社から内定をいただいたのは3月中でした。
そのため、早くアクションを起こすに越したことはありません。
「6月1日選考開始」という言葉に惑わされないようにしましょう。
事前に学校側に実習形態を聞いておく
実習を受ける学校の教科担当の方は実習開始の1年ほど前には決まります。(配転などがない限り)
そのため、実習前のあいさつなどの際に、受け持つであろう授業範囲と授業形態を聞いておきましょう。
僕の場合は、パワーポイントを使った授業であることを事前に知っていたためある程度は作って実習に臨めました。
もちろん途中で急遽受け持つ範囲が変更になり、資料を作成しなおさなければいけない場合もあります。
僕もそうでした。ただ、大枠は一緒なので、資料等を事前に準備できるようにしっかりと会話しておきましょう。
そうすれば、実習期間に面接等が重なっても土日に調整してもらっても授業に対応することができます。
また、実習の全体像がつかめてスケジュール管理がしやすくなり実習中の負荷が減るのでオススメです。
企業側に説明する際の理由を明確に
正直、上記した2点さえ考慮していれば両立は可能です。
現に僕がなっているので大丈夫です。
それでも、
「実習開始前に内定をもらえなかった」
「どうしても実習中に面接が被った」
という場合には、企業側へ日程変更の申し出をする必要があります。
このとき、「教育実習があるから」とだけ伝えてしまうと、企業側は
「採用試験に落ちた際の滑り止めでウチを受けているのか?」
と捉えられかねないです。そんな事態にならないように、事前に明確な理由を考えておきましょう。
僕は、
「直前までずっと教師を目指していたけど、将来性を考えると御社のような会社に就職した方がいいと考えて教員の夢は諦めました」
みたいなこと言ってた気がします。事実、AIやIoT、動画授業の発達で理科教員の需要がなくなるのでは?と危惧してたので本心でした。
とにかく、マイナスに捉えられないような理由を何か自分の中に持っておきましょう。
番外編:もし、企業に面接日の移動を断られたら

番外編:もし、企業に面接日の移動を断られたら
こちらは、少々本記事の内容とは逸れてしまいますが警鐘を鳴らす意味で記述しておきます。
僕は断られた経験がありませんが、もし面接日を土日にずらしてほしいという申し出が断られたら、おとなしく諦めて実習を優先してください。
上述しましたが、学校側は業務の足を引っ張ることがわかりきっている実習生を快く受け入れてくれています。
もしあなたが就活を優先して来年度からは実習生を断られるという事態だけは絶対ないようにしましょう。
まあ面接日の移動すら許してくれない企業にはいかなくていいですけどね。
それに、準備さえしっかりすればよっぽどでない限り実習が始まる前に1社以上は内定をもらえるので安心して実習に臨めると思います。
まとめ:しっかりと準備すれば両立できるので安心してください!

まとめ:しっかりと準備すれば両立できるので安心してください!
今回は、就活と教育実習を両立するためにやっておくべきことについて紹介してきました。
あなたは未知の経験に不安だらけだと思いますが、事前に準備をしておけば絶対に両立は可能です。
特に
ポイント
- 6月1日選考開始に惑わされず早めに就活を始めれば実習前に内定はもらえる
- 事前に資料や授業準備をするために担当教員の方から情報をもらっておく
このことを忘れずに取り組んでください。
自分を信じて就活と教育実習を乗り越えましょう。
今回は以上です。